錦鯉は、基本的に鯉と同じ生態ですので、順応性が高く、手軽に飼育が楽しめます。また、その性格は他の動物と比べて非常に慣れやすく、慣れると手から直接エサを食べるようになり、近年、ペットしても広く世界の愛好家に愛されるようになりました。
- 環境
温帯性の淡水魚で、順応性の高い錦鯉は8度〜35度と幅広い水温が成育順応範囲ですが、もっとも適していているといわれる水温は20度〜25度とされ、5度以上の急激な温度変化は好ましくありません。
- エサ
雑食性の鯉は人間の食べるものであればほとんどどんなものでも食べる丈夫な魚ですが錦鯉に市販のエサを与える場合は、身体を大きくするもの、色を美しくするものなど様々エサが用意されており、用途に応じたエサを与える事が出来ます。
- 生理
体型は紡錘形で、鯉には口辺に2対のひげがあります。このひげはその先端に味覚を感じる神経球をもち、触覚を兼用します。鯉には人間のような歯はありませんが、のどに当たる部分に3列5対の咽頭歯というものがあり、この咽頭歯によって餌をすりつぶします。この咽頭歯は強力で、タニシなどを殻ごと吸い込み、口中でうまく割って身を食べ、殻を吐き出すことができます。また、鯉は胃がなく、食道から直接腸につながっているので、食べた物を貯めておくことができません。従ってエサを与える時は、少量を1日に3〜6回与えるのが好ましい方法です。
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成長と寿命
年齢 |
体長(cm) |
体重(g) |
1 |
10〜20 |
7.5〜75 |
2 |
24〜30 |
188〜375 |
3 |
37〜40 |
563〜938 |
5 |
45〜50 |
1125〜2250 |
10 |
55〜70 |
2620〜4875 |
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雄は2歳、雌は4歳で成熟する鯉は、寿命が平均して70年と他のペットに比べて格段に長く、日本最年長の鯉は1751年に生まれた226歳の「花子」という緋鯉がいました。
日本では男の子が生まれるとその元気な成長を願って、「鯉のぼり」を贈り、毎年5月5日の子供の日には、その「鯉のぼり」を揚げる慣習があります。
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