黒子選別で1腹50〜60万尾の毛仔を15〜18万尾まで絞り込む
 〜6月上旬から下旬〜
伊佐先


INPCについて
生産者情報
錦鯉を知る
錦鯉の一生
├産卵
├黒子選別
錦鯉の病気
地域情報
home

黒子選別は九紋竜や昭和のような写りものにだけ行われる選別です。

昭和三色は、毛仔の時点で体が黒くないものは良い鯉に育たないという特徴があるので、孵化してから約1週間後に黒子選別をします。私たち生産者は産卵に大型の鯉を使うため、1回で1kg以上の卵が取れるのですが、卵1kgでおおよそ50〜60万個の卵が取れます。それが孵化して約1週間経ち体長2mm〜3mmになった毛仔を選別します。黒子選別は難しいものではなく、細いゴムホースで全身黒い毛仔を吸引するだけなので近所の女性やご老人にも手伝ってもらいます。

この時期になると新潟では老若男女問わず、大勢で黒子選別をしている風景をよく見かけます。大人1人が1日で選別できる量は大体7万尾位なので、1腹を6人がかりでやっても1日半かかり、10腹取れば黒子選別に15日費やされます。全体に対して何割程度の黒子がいるかは、親の年齢や相性によって異なりますが、平均すれば3割ぐらいでしょう。しかしこれはあくまで全体の平均で、中には黒子が5割くらい取れるものもあれば、最初から1%以下しか出ない場合もあります。選別が終わった毛仔は野池に戻し、次の一次選別までは主にプランクトンを食べて大きくなります。
<<産卵