紅白/第90部
【コメント】 「墨と緋」の組み合わせが鮮烈に目に飛び込みます。 昭和の場合は特に「墨模様」のあり方が重要で審査にあたっては高く評価されます。この鯉の墨模様をご覧下さい。明るくデザインされた前半の墨と力強さを表現する後半の墨が絶妙な美しさをかもしだしています。当然その美しさをバックアップしているのは緋盤と白地の美です。右手の元墨をご覧下さい。墨質の良さが理解できます。この鯉の美しさの原点は墨質・緋質・肌質の「質の良さ」から来ています。
受賞風景 (写真は代理人)
【コメント】 伸び伸びとした体に顔から尾部まで配置よく模様がデザインされた銘鯉です。 その緋質も極上で、白地には覆鱗がはっきり描かれ、質の良さを物語っています。
【コメント】 大きな墨が鮮烈に目に飛び込む力強い大正三色です。 その墨が三段緋を生かし、美しさをアピールしています。 タイトルを取った理由はこの墨の力と言えましょう。
【コメント】 緋模様と墨模様の組み合わせが理想的で、「昭和の銘鯉」と呼ぶににふさわしい鯉です。 まず緋模様が優秀です。明るい顔、変化に富んだ背部の模様、鮮烈な後半の緋、そしてすっきりと決めた尾止め。まさに理想的な緋模様を描いています。 その緋模様に「角墨」がからだの左右をしっかりとかため、緋模様の美しさを一層引き立てています。将来、口墨が出ればその美しさは倍増するでしょう。
【コメント】 昭和としての魅力を最大限に描き出した鯉です。 ハチの面割れの魅力、体を等分に輪切りにした墨模様、その間に鮮やかに彩られた真っ赤な緋。豪快でありながら、明るい美しさを表現した魅力ある鯉です。
上野武男(埼玉県)
【コメント】 丸点三段緋に極上質の「肩墨、背墨、尾墨」が力強く描かれた一品鯉です。 この鯉の魅力はなんと言っても「墨のあり方」でしょう。 可愛く美しい丸点緋に極上質の緋盤に「肩の三角墨」、「背びれ中央の角墨」、「尾部の大きな墨」が見る人々を魅了します。 三色の魅力は墨にあることがこの鯉で理解できます。
【コメント】 緋と墨のコントラストが美しくアピールされた鯉です。 顔から背にかけて伸びている「深紅」の美しさ、中央の白地、後半の緋と墨によって描かれた美。 簡潔にデザインされた緋と墨の美しさが見る人々を魅了します。